以上、上程となりました議案につきまして、ご説明申し上げた次第であります。よろしくご
審議をいただき、議決を賜りますようお願い申し上げます。
42
◯議長(
朝井啓祐君) これより
質疑に入ります。
質疑はありませんか。9番平郡正
啓議員。
43 ◯9番(平郡正啓君) 議第70号につきましても、賛成の立場でありますが、幾つか確認しておきたい点がありますので、
質疑を行います。
8月に
人事院勧告が出ました。公務員の
給与は、第24条3項に、「
職員の
給与は、生計費並びに国及び他の地方公共団体の
職員並びに民間事業の従事者の
給与その他の事情を考慮して定められなければならない」とあります。この基準をもとに労使間で交渉すればいいのですが、公務員には争議権も正式な労使交渉権もありません。そこで、かわりに国や一部の自治体には
人事院勧告という制度が設けられています。人事
委員会のある都市もあるそうですが、人事
委員会のない本市の今日までの内部での協議
内容、提案の経緯についてお伺いします。
また、市の
職員は、正規
職員が2010年度当初561名でスタートされています。いただいた資料によりますと、再雇用の嘱託
職員、また官製ワーキングプアと指摘されている臨時
職員を合わせると約250名の方がおられます。現在、退職者不補充による非正規
職員の割合が年々増加しています。次年度は、正
職員の新規採用もなく、このままでは正規
職員の平均
給与の2分の1、いや3分の1以下の
給与しかない非正規
職員、つまり臨時
職員が増加するようですが、この
給与条例が可決された場合、非正規
職員、臨時
職員等の方々には、
条例の引き下げはどのように影響していくのでしょうか。
また、外郭団体、例えば、社会福祉協
議会、シルバー人材センター等の
職員の方々がおられます。どうなるのでしょうか。
そして、今回の
条例による引き下げで、
人件費の削減総額はどれぐらいになるのか、以上、
給与条例の及ぶ範囲並びに削減額についてお聞きいたします。
44
◯議長(
朝井啓祐君)
企画政策部長。
45
◯企画政策部長(
高橋信夫君) 9番
平郡議員さんの、
職員等の
給与改正についてのご質問にお答えいたします。
本市におきましては、人事
委員会を設置しておりませんので、
職員の
給与等につきましては、国の
人事院勧告を基本に
給与改定のあり方を各関係部局において考え、
職員組合とも協議を行い、最終的に
市長の決裁を得て
議会へ提案を行っているところであります。
平成22年度の本市の
給与改定案につきましては、国のとおり12月1日をもっておおむね40歳以上の給料表の0.1%の減額改定と期末勤勉手当の0.2か月分の減額改定を行うところであります。なお、56歳以上で課長級以上の給料及び管理職手当の1.5%減額する措置等につきましては、すでに給料の3%の削減及び管理職手当等の削減措置を相当期間実施していること、また、今回奈良県人事
委員会としての勧告等にかんがみ行わないことといたしました。
次に、臨時
職員についてでありますが、臨時
職員数については、保育士や技能職において増加しておりますが、事務系の臨時
職員につきましては、再雇用
職員等の活用もあり、余り増加はしておりません。また、
給与改定に伴う影響でありますが、日額支給の臨時
職員につきましては、影響はございません。月額支給の臨時
職員につきましては、月例給に影響はございませんが、
平成23年度からの
期末手当を0.1か月分減額し、年2.1か月とすることといたしております。なお、退職
職員の再雇用者につきましては、
平成23年度より月例給については勧告に伴い引き下げ、
期末手当についても0.1か月分減額し、年2.1か月といたします。外郭団体等の
職員等につきましては、市と同じ取り扱いであります。
次に、今回の
給与改定等に伴う影響額でありますが、
一般会計において約3,800万円程度の削減が見込まれます。しかしながら、共済組合負担金率の引き上げが行われ、共済組合負担金が3,000万円程度必要となります。したがいまして、
人件費の減額効果といたしましては、800万円程度となる
見込みであります。よろしくご理解賜りますようお願いいたします。
46
◯議長(
朝井啓祐君) 9番平郡正
啓議員。
47 ◯9番(平郡正啓君) 今、私が聞くところによると、今回、組合との交渉がうまくいったということで、よかったなと思っているんですけども、削減額3,800万円ということなんですが、共済組合の負担金については、今の現状を見ますと、年々ふえてくるわけなんです。やはり、これは
人件費として当初予算に組んでおくべきものであると私は考えるわけです。ですから、この3,800万円のうちの多くをそこで使ってしまうのが、それでいいのかどうかいうのはこれから議論していかなあかんことかもわからないんですけども、やはり今説明していただきましたけども、臨時
職員の方も一部
給与条例で影響するということです。もともと臨時
職員の方というのは低額なんですね、
給与が。それがまださらに削減されるということであります。やはり今後のことを考えますと、人材確保とか臨時
職員の割合を下げるため、もう少し考える必要があるんではないかなと。
今年度、聞くところによりますと、想定外の保育士さんの
早期退職者の予定者がふえていると聞いています。もともと保育所では高齢化で、数年前からある程度そういう声が上がっていて、引きとめて引きとめて現在に至っているということも聞いております。今年度、理事者側の答弁で、保育所の正規
職員、非正規
職員の割合が現状同数であると言っておられました。そして、これ以上臨時
職員の割合をふやすつもりはないような答弁を私は聞いております。また、
市長も、就学前の教育はもちろんのこと、教育に力を入れると日ごろから言っておられます。昨日、テレビで、政府が待機児童をなくしたい、しかし、現状、保育士さんが足りないような状況があるので、緊急施策をすると発表されています。もちろん、待機児童のある自治体が優先的なんですが、待機児童がなくても、やはりそういうところに国は力を入れようとしています。
その場限りで、対応をすべて、「今年限りは」、「次はあるんです」というような言い方で臨時
職員で対応するのは、ちょっと先々を考えると危険過ぎるのではないでしょうか。このままでは、2011年4月1日には、正規
職員の方が523名になる予定だと聞いています。3月
議会の
一般質問で、適正な
職員数はとお聞きしたところ、534名が一応の目安と答えられております。この際、緊急事態ととらえて、最低限の正規
職員の採用のために、新規採用試験委託料としてこの削減額の一部を使うべきだと私は考えます。
以上、どのように考えておられるか最後にお伺いして、質問を終わります。
48
◯議長(
朝井啓祐君)
企画政策部長。
49
◯企画政策部長(
高橋信夫君) 再度のご質問にお答えいたします。
給与改定により削減できた削減額の使い道及び
職員採用についてのおただしでございますが、
給与改定に伴います効果額を見越して本年度予算での措置は考えておりません。それと、
職員採用につきましては、
財政健全化プログラムにお示ししておりますとおり、
平成24年度採用の計画に向け、現在考えておりますので、その点よろしくご理解賜りますようお願いいたします。
50
◯議長(
朝井啓祐君) ほかに
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
51
◯議長(
朝井啓祐君)
質疑もないようですので、本件は
委員会付託を省略して
審議いたしたいと存じますが、ご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
52
◯議長(
朝井啓祐君) ご
異議なしと認めます。よって、
委員会付託は省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。5番
稲葉吉彦議員。
53 ◯5番(
稲葉吉彦君) 結論から申し上げます。この議第70号については、
日本共産党は反対でございます。
今、日本の経済、産業の状況を見たときに、本当に国民の中では大変な事態になってきています。中小企業の倒産はどんどんふえていっていると。しかも、その多くが、原因として、円高ドル安、輸出関連企業のところで大打撃を受けていると。しかし、他方、減税、エコ対策ということで、自動車あるいは家電、IT関係、こういうところは伸びたということなんですが、その伸びている業界というのはごく一部であります。一層日本の現在の景気を活性化していくという立場で考えたときに、内需を拡大するということは、もう決定的に重要だと。これは、経団連なども含む経済団体自身も内需拡大を志向するということが必要だというふうに言っているわけです。この内需を拡大する場合に、何が一番大きいのかと。国民総生産の6割を占める個人消費、これをやはり拡大すると、こういうことでなければ、日本の経済が本当に着実に発展する道をたどれない。外需頼みではいかんのだと、こういうふうに今なってきているわけですが、その個人消費を拡大していくということは、やはり働いている人たちの
給与、暮らし、これが楽になるということと、社会保障の充実等によって将来に対する不安感というものが取り省かれていくと、こういうことがどうしても必要です。この
人事院勧告というのは、民間との格差ということを1つの基準にして勧告が行われるわけですが、全国的に見た場合、一定の差があるということは聞いておりますが、奈良県の場合は、その差というのはごく少ないそういう状況になってきている。そんなこともあって、一定の措置も行われたわけでありますが、やはり全体として
給与が引き下げられるということは、これは間違いないわけでありまして、働いている人々の暮らしの面から見ても、あるいは日本の経済の活性化という面から見ても、この
給与引き下げというのは、さらに次の民間の
給与ベースを引き下げていく突破口を開くという非常にたちの悪い
内容にもなるわけで、私たちは、そういう措置には到底賛成することができない、こういうことでございます。
以上で討論を終わります。
54
◯議長(
朝井啓祐君) ほかに討論はありませんか。14番戸谷隆史
議員。
55 ◯14番(戸谷隆史君) ただいま反対討論があったわけでございますので、私は賛成の立場で討論させていただきたいと思います。
給料を下げる、私は、これはもともと芳しいことじゃないということはよく思っておりますし、やはりいい待遇の中でもとへ戻していかないと、これは大変な措置だなということはよく理解いたしております。しかし、今の私たちの、この高田市の
財政状況、部分的に物を見るんじゃなくて全体的なとらえ方、そういう論法から申し上げさせていただきますと、やはり市民に対しても、水道料金からごみ袋の
有料化からし尿処理手数料から、いろんなところで市民に対しても大変ご負担をかけながら高田市の
財政を
健全化ということに持ってきておるというこの実情をやっぱり私たちは理解しなきゃいけない。だから、先ほども
特別職の
職員さんの
条例の変更ということもございましたし、この後で出てまいりますけれども、私たち
議員の
報酬もそういうことの中でカットさせていただいておると。デフレというものは、給料が下がり、物価が下がる。時代の経緯の中で、インフレというものは、物価が上がってくる、だから給料が上がる。こういう実情、そして私たちの一番大事な高田市の
財政はいかがなものかと。
給与カットをさせていただいておるおかげで、何とか
財政の見通しが、削減額が減ってきて、赤字が減ってきて、めどがついてきておる。これが終わった時点で、給料ということに対しては、やはり正常な形に戻すということは当然あるべき姿ではないんじゃないかというとらえ方で、この
条例に関しては私は賛成ということで、私の討論は終わらせていただきます。
56
◯議長(
朝井啓祐君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
57
◯議長(
朝井啓祐君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。
おはかりいたします。本件は可決することに賛成の諸君は起立願います。
〔賛成者起立〕
58
◯議長(
朝井啓祐君) 起立多数と認めます。よって、本件は可決することに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第4 発議第7号
大和高田市
議会議員の
議員報酬、費用弁償及び
期末手当に関する
条例の一部
改正につ
いて
59
◯議長(
朝井啓祐君) 次に、日程第4、発議第7号
大和高田市
議会議員の
議員報酬、費用弁償及び
期末手当に関する
条例の一部
改正についてを議題といたします。
議案の朗読を省略して、提案者の説明を求めます。
議会運営委員会委員長、13番
植田龍一議員。
〔
議会運営委員会委員長(
植田龍一君)登壇〕
60
◯議会運営委員会委員長(
植田龍一君) ただいま上程になりました発議第7号
大和高田市
議会議員の
議員報酬、費用弁償及び
期末手当に関する
条例の一部
改正については、このたびの
人事院勧告に伴い、本市
議会議員の
期末手当についても
支給月数を現行の年間3.10か月から2.95か月に0.15か月引き下げるものであります。なお、本年度6月期については支給済みであるため、12月期の
支給月数を0.15か月引き下げ、来年度より6月期1.40か月、12月期1.55か月の年間2.95か月とするものであります。
どうぞよろしくご
審議のほどお願い申し上げます。
61
◯議長(
朝井啓祐君) これより
質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
62
◯議長(
朝井啓祐君)
質疑もないようですので、本件は
委員会付託を省略して
審議いたしたいと存じますが、ご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
63
◯議長(
朝井啓祐君) ご
異議なしと認めます。よって、
委員会付託は省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
64
◯議長(
朝井啓祐君) 討論もないようですので、これより本件を採決いたします。
おはかりいたします。本件は原案どおり可決することにご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
65
◯議長(
朝井啓祐君) ご
異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決することに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第5 議第64号
平成22年度
大和高田市
一般会計補正予算(第4号)について 外 10 件
66
◯議長(
朝井啓祐君) 次に、日程第5、議第64号
平成22年度
大和高田市
一般会計補正予算(第4号)ほか、議第65号から議第68号まで及び議第71号から議第76号までの11議案を一括して議題といたします。
議案の朗読を省略して、
市長の説明を求めます。
吉田市長。
〔
市長(
吉田誠克君)登壇〕
67
◯市長(
吉田誠克君) ただいま上程になりました議案につきまして、その
内容をご説明申し上げます。
最初に、議第64号
一般会計補正予算についてであります。
主な
内容といたしましては、浮孔西小学校の耐震補強工事に続きまして、同じくIS値0.3未満の学校を対象とし、
平成23年度での耐震補強工事の完成を目指す片塩小学校、浮孔小学校、片塩中学校校舎及び片塩小学校体育館についての耐震補強工事費として、13億3,547万9,000円を予算計上し、学校施設の安全確保に期するものであります。
また、今年度において、
財政状況の厳しい市町村に対し、県から臨時交付金が交付されることになり、交付金の趣旨にのっとり、安全災害対策事業、道路新設改良事業、市立病院補助金の3事業で計9,000万円を予算計上し、事業の推進を図るものであります。
一方、福祉分野においても、昨今の社会経済情勢に対応すべく生活保護費、障害者自立支援費などの扶助費において、2億4,382万円の増額補正を講じるものであります。並びに、(仮称)土庫認定こども園の建設に要する進入路拡幅のための用地購入費等1,440万円など、その他の所要分と合計いたしまして、総額17億2,993万7,000円の補正予算を上程しております。
その財源といたしましては、国・県支出金、市債及び普通交付税などを予算計上し、収支の均衡を図っております。
次に、議第65号下水道事業特別会計補正予算であります。下水道への接続件数の増加に伴い、水洗便所改造助成金について150万円を増額補正するものであります。
次に、議第66号介護保険事業特別会計補正予算であります。介護認定申請件数の増加に対応する経費として313万円を増額補正し、また、同時に介護保険給付費において、決算を勘案し、予算の組み替えを行っております。
次に、議第67号後期高齢者医療保険事業特別会計補正予算についてであります。県広域連合からの助成金を利用して、現在保険料の算定に使用しておりますパソコン及びソフト一式を買いかえするものであります。
次に、議第68号市立病院事業会計補正予算であります。入院患者の増加等に伴う薬品費5,486万5,000円の追加並びに
一般会計からの補助金、すなわち県臨時交付金を活用しての医療機器の購入費3,150万3,000円など、以上、総額8,736万8,000円を予算計上しております。
続きまして、
条例案件についてであります。
議第71号
大和高田市
審議会等の会議の公開に関する
条例の制定についてであります。
平成23年4月より各
審議会の会議を市民に公開すべく新たに
条例を定めるものであります。
次に、事故の
和解案件についてであります。議第72号では、市道の一部陥没により通行車両に事故が発生し、運転者に対する治療費等の賠償について、並びに議第73号においては、公用車の接触事故による相手方車両への損害におきまして、いずれも和解が成立し賠償するものであります。
次に、議第74号
指定管理者の指定についてであります。
総合公園施設の管理運営を株式会社ザ・ビッグスポーツに
平成23年度より5年間
指定管理者として指定するものであります。
最後に、議第75号市道の認定につきましては、11路線を新たに市道の認定に付すものであり、議第76号市道の変更では、2路線につきまして道路延長を変更するものであります。
以上、上程となりました議案につきまして、その概要を申し上げた次第であります。よろしくご
審議をいただき、議決を賜りますようお願い申し上げます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
68
◯議長(
朝井啓祐君) おはかりいたします。本日の会議はこれで打ち切り、12月1日は休会とし、12月2日に再開いたしたいと存じますが、ご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
69
◯議長(
朝井啓祐君) ご
異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
本日は、これをもって延会いたします。
午前10時54分延会
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